轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1925(大正14)年7月30日~11月4日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,960 字 · 247 页

青空文庫

」

「教えてやろうか。」

宮田が、横から口を出した。

「ええ教えて。」

「小石川の五百番だよ。」

「ウソ! 五百番は電話局じゃないの。」

「五百番で訊けばわかるんだよ。」

「ヨタねぇ。」

「だって、五百番で訊けば何だって教えてくれるじゃないか。」

「じゃ訊いてみようかしら。みーさん以上の浮気者があるかって?」

「それはお前がよく知っているじゃないか。女でいえばお前さ。」

「ウソ! こちら、そんなこと信じないわねぇ!」

彼女は、村川の顔をのぞき込むように見上げた。

「さあ! ボツボツ帰ろうか。」

今井が立った。

「あすこへお寄りになるでしょう。」

美佐子が、目くばせしながらいった。

「うむ、ちょっと寄ってもいいな。」

村川は、やっと解放された気になった。

「わたしは、もうお暇いたします。」

改まって、今井にいった。

その堅くるしい初心な態度をなみ子は不思議そうに見ていた。

「君も、つきあいたまえ、いいじゃないか、まだ九時前だよ。」

「あの、僕はちょっと用事がありますから。」

「そうか。じゃ、自動車を呼ぼう。」

「いいえ。それには及びません。電車で帰ります。」

「そう遠慮したもうな、いいじゃないか。