轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1927(昭和2)年7月~1928(昭和3)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 108,293 字 · 221 页
ハッハヽヽヽ」
と丹波さんは如才ない。
「巧く仰有るが、実はソロ/\焼が廻って来たんじゃありますまいか? 眩暈がして足がフラ/\するところは中風のようですよ」
「いや、そんな御心配は決してありません。精神過労ですよ。忙しい方には能くある奴で、あなたは特別御丈夫だから今まで持ち応えたんです」
「あんなに急に来るものですかな?」
と西川さんは未だ腑に落ちない。
「この間のは暑気中りで別物です。あれでお弱りになったから不断の御無理が著しく現われて来たのです」
と丹波さんは序をもって西川さん丈けが年来些っとも薬を飲まないことを窘めた。
「これは大失策ですな。私は精神さえ聢乎持っていれば神経衰弱なぞは寄りつくものでないと言って威張っていました」
「然うは参りませんな。人間の身体は機械ですから、時々油を差したり休めたりしないとジリ/\弱って来ます」
「お言葉に従って当分休養致しましょう」
「一月ばかり転地をなすっちゃ如何ですか?」
「然うですな。温泉へでも行って来ますかな」
「さあ。血圧が少し上っていらっしゃるから、温泉は考えものでしょう」
「海岸は何うですか? 逗子あたりは?」