轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
「時事新報」1934(昭和9)年8月25日~1935(昭和10)年3月16日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 页
」
「小次郎!」
「という稽古もいたします」
「稽古稽古とそちは申すが……」
「この小次郎に至りますると、いかにして女をたらすべきか? ……」
「立ち去れ!」
「という稽古をいたしおりまして。――年増女に対しましては……」
「さてさて困った奴だのう」
「まずこのような色眼を使い……」
「薄気味の悪い男ではあるぞ」
「次にやんわりと手を握り……」
「よせ、馬鹿者、わしの手などを……」
「次には大胆に頬を寄せ……」
「ホホウ、そうか頬を寄せるのか」
「次にはひしと……」
「うむうむひしとな……」
「これで卒業にござります」
「面白いな、そうかそうか」
「初心娘に対しましては……」
「いずれたらし方違うであろうな」
「大違いにござりまして、まずしなやかに笑いかけ、次に鼻にかかる優しい声で……」
――しかしこの時後苑の奥から、人の話し声が聞こえて来たので、小次郎は云いやめて耳を澄ました。
一人がつつましく言上するのを、一人が黙って聞いていて、時々簡単に質問すると、そういったような話し声であった。
場所が場所であり時が時であった。ひどく頼春には気にかかった。
「小次郎、わしも直きに帰る。お庭などあまり歩き廻らず、供待ちに穏しく待っているがよいぞ」