轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
――獄中手記――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 191,571 字 · 383 页
どんなに余計者にされても私は学校はいやではなかった。学校に通う。それが唯一の私の楽しみのようでもあった。
やがてもう冬も来ようとしている頃だった。朝鮮の父方の祖母が私の村にやって来た。
この祖母はこちらの祖母と同い年で、その時はもう五十五、六歳であった。が、こちらの祖母よりは元気でもあり、血色もよかった。それに何よりもまずその服装は、大島紬の被布などを着込んでどこかの大家の御隠居さんとでもいいたいようないでたちなので、田舎の百姓家のこちらの母などとは大違いで、年もよっぽど若く見えた。
用件は、私を朝鮮につれて行って育てるというのであった。それには理由があった。
朝鮮にはこの祖母と私の別れた父のすぐの妹が住んでいたのだが、その叔母には子供が生れそうになかった。そこで、私が三つ四つの頃から、もしいつまでもその叔母に子供がなかったら、私を育てるということになっていた。ところが父と母とはあんな工合になって別れて、その後母の行衛がわからなかったのでどうしようもなかったのが、母が実家に帰って来たので、急にまたその話をもとに戻したためだった。
先方では、たとい私の叔母が父と一緒になっているとはいえ、父と母とがあんな風になってしまったということにも多少の責任を持ってはいたろうし、第一、朝鮮の叔母にはもう子供を待ち望むこと