轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
と私がきくと
「それがダメなんです。こっちも中学時代の身長なんか調べたくないのですが、上の学校は戦災でみんな焼かれて、そういうものはありませんという御返事なんですよ。軍隊は解隊して、後にチリ一つをとどめずという有様ですしね。これぐらい捜査のやりにくい時代はありませんよ」
「あの計器には安彦氏のほかの家族の身長も書きこまれていますが、その人々に真偽を正したら」
「まア、そこですがね。昭和十五年に家族の幾人かが身長をはかったことは事実なんです。しかしそのとき安彦氏が五尺六寸二分あったとは、誰も覚えていませんや。こういう昔の記憶は、突ッつくほど、こんがらかるような方法は、なるべく後廻しにする一手ですよ。昭和十五年の話だから、七年も昔のことですよ。蛸重氏、伊東療養所をたぐらせてくれたのは有難いが、身長六分の短縮、イヤハヤ、まるで我々は彼氏にひきずり廻されていますよ。おまけに龍教ときやがる。泣きたくなりますよ。蛸重に捜査主任を譲った方がいゝらしい」
大矢捜査主任は口ではそう言ったが、三村刑事の報告で、ともかく一道の光明をみとめ、内々ハリキッている様子に見うけられた。