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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
身長をはかるとき、その方が高くなると思ってアゴを突きだすのがいるよ。だから、ハカリではかったって、当にはならないものさ」
「なるほど」
大矢主任はひどく感心して耳を傾けた。
定夫はそんな相手の様子などは眼中になく、淡々と言葉をついで、
「しかし、安彦兄さんはオレよりは大きいぜ。彼の洋服のお古を利用しているが、大きいね。オレは兄弟中で一番小さいね。バンタムだからな。バンタム、即ち、チャボだからね。もっとも、洋服が大きいのは、主として痩せているせいだ。ボクサーはふとっちゃ、こまるからな。身長は五尺五寸ジャストだよ。身長もたしか兄貴がかなり高いようだったね」
「かなり、と云うと、どれぐらい?」
「それは分らない。見た目の感じだから。見た目には大きく見えるタイプがあるものさ。オレみたいに、年中身長体重の量りッこしていると、感じと実際の相違がわからア」
そのとき由子が静かに言った。
「兄弟三人、年齢順にせいが低くなっているようです。私の主人が七寸ちかく、ありました。着物の寸法でわりだしても厳密な身長を知ることはできないでしょうが、でも、参考になりますかしら?」
「そうですなア。