轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1925(大正14)年7月30日~11月4日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,960 字 · 247 页

青空文庫

こうして、一ラウンド近くなるにつれ、京子はよく戦い、今井と宮田とを圧倒するほどだった。荘家で勝つと、いつまでも荘家をつづけられるのだが、京子は荘家で三回も勝ちつづけ、連荘の名誉をほしいままにした。

「おどろいたね。こいつは、頭がいい。これほど京子さんがうまいとは思わなかった。」

今井がいった。

「なかなか玄人ですね。ちっとも大役をねらわずに、上りばかりを心がけているなんて。どうして心得たものだ。」

宮田が、感歎した。

「そんなに賞めておいて油断させようとしても、その手にはのらないことよ。」

「おや、おや。これは計略を見破られましたな。」

宮田は、頭をかいた。

京子が、勝ちつづけに勝っている間、倭文子は、一度も上りを取れなかった。ほかの人達が、もう何回となく、上りを取っているのに、倭文子だけは一度も勝てなかった。勝てなくてもいいとは思っているものの、一度も上りを取らないことは、あまりにきまりがわるかった。あまりにかなしいことだった。

ワンチャンスになっていたりツーチャンスになっていながら、最後の所で人に先んじられた。最初から、手駒の配列が非常によく今度こそはと思っていると、運わるく他人が二まわりくらいで上ってしまった。