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さんごくし
三国志
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁
六
と、孔明を無能の青年としか見ていない仲間は、ひどく興がってよろこんだ。
しかし、孔明とその新妻とは、実にぴったりしていた。相性というか、琴瑟相和してという文字どおり仲がよい。
かくて彼の隆中における生活もここ数年を実に平和に過してきた。
六
彼の身丈は、人なみすぐれていた。肉はうすく、漢人特有な白皙長身であった。
その長い膝を抱えて、居眠るごとく、或る日、孔明は友達の中にいた。
彼をめぐる道友たちは、各※(二の字点、1-2-22)、時局を談じ、将来の志を語りあっていた。
孔明は、微笑しながら、黙々とそれを聞いていたが、
「そうだ、君がたが、こぞって官界へ出て行けば、きっと刺史(州の知事)か郡守(郡の長官、即ち太守)ぐらいには登れるだろう」と、いった。
友の一名が、すぐ反問した。
「じゃあ、君は。――君はどんなところまでなれるつもりか」
「僕か」
笑而不答――孔明はにやにやしていたきりであった。
彼の志は、そんな所にあるのではなかった。官吏、学者、栄達の門、みな彼の志を入れるにはせまかった。
春秋の宰相管仲、戦国の名将軍楽毅、こうふたりを心に併せ持って、ひそかに、