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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 327,364 字 · 638 頁
十七
が、銀子の初々しさに心を惹かれ、身のうえなど聞いたりするのだった。
「事によったら僕が面倒見てあげてもいいんだがね、この土地としては君の着附けは大変いいようじゃないか、何かいいパトロンがついているんだろう。」
彼は思わせぶりに、そんなことを言いながら、大抵家の妓も二三人呼んで酒も余計は呑まず、飯の給仕などさせて、あっさり帰るのだったが、身分を隠してのお忍びなので、銀子はそれが何様であるかも判らず、狭い胸に映画かぶれの空想を描いたりしてみるのだったが、男の要求しているものが、大抵判るので、この人もかとすぐ思うのであった。同じ土地の芸者が、間もなく落籍され、銀子もその身分を知ったのだったが、ずっと後になって、彼はその女に二人の子供をおいて行方知れずになり、自身の手で子供を教育するため、彼女は新橋で左褄を取り、世間のセンセションを起こしたのだった。
十七
銀子が稽古に通っている、千葉神社の裏手に大弓場などもって、十くらいの女の貰い子と二人で暮らしている、四十三四にもなったであろう、商売人あがりの清元の師匠を、親父の後妻にしたらと、ふと思いつき、ある日磯貝に話してみた。