輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 327,364 字 · 638 頁
時の流れ
一
「帰るというものを、強いて引っ張って来ても悪いと思ったから。でも富士屋で曹達水呑んだり何かして。」
「まあいいさ。一度逢っておけば。」
そう言って均平も顔に絡わる煙草の煙を払っていた。
時の流れ
一
均平がこの町中の一区劃にある遊び場所に足を踏み入れた時は、彼の会社における地位も危なくなり、懐も寂しくなっていた。銀子はちょっと逢ったところでは、ウェーブをかけた髪や顔の化粧が、芸者らしくなく、態度や言葉遣いもお上品らしく、いくらか猫を被っていた。芸者がることは彼女も嫌いであり、ただ結婚の破綻で、女にしては最も大切な時代の四年を棒に振ったことは、何と言っても心外であり、再び振り返ろうとも思わなかった。元の古巣へ逆戻りした以上、這いあがるためには何か掴まなければならなかった。この世界では、二十二三ともなれば、それはもう年増の部類で、二十六七にもなれば、お婆さんの方で、若い妓の繋ぎに呼ばれるか、遊びに年期の入った年輩者の座持ちに呼ばれるくらいが落ちであり、男に苦い経験のある女が男を警戒するように女に失敗した男は用心して深入りしず、看板借りともなれば、どんな附き物があるか解らなかった。