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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 327,364 字 · 638 頁
」
「そうね、行きましょうか。私も何かお土産を買いたいんですの。」
「罐詰でしたらかりんに蜂の子、それに高野豆腐だの氷餅だの。」
「ああ、そうそう。何でもいいわ。小豆なんかないかしら。」
「さあどうだか。」
見ると均平は、昨夜の寝不足で、風に吹かれながら気持よげに眠っていた。起こすのも悪いと思って、そっと部屋を出たが、均平もうつらうつらと夢心地に女たちの声を耳にしていた。
二人はぶらぶら歩きながら、大通りへ出て行った。銀子は唐物屋や呉服屋、足袋屋などが目につき、純綿物があるかと覗いてみたが、一昨年草津や熱海へ団体旅行をした時のようには、品が見つかりそうにもなかった。
「このごろはどこの有閑マダムでも、掘出しものをするのに夢中よ。有り余るほど買溜めしていてもそうなのよ。お父さんは買溜めするなと言うんですけれど、この稼業をしていると、そうも行かないでしょう。足袋なんかもスフ入りは三日ともちませんもの。だから高くても何でもね。」
「そうよ。」
銀子は菓子屋や雑貨店なども、あちこち見て歩いた。そして氷豆腐や胡桃をうんと買いこんだ。加世子はキャンデイを見つけ、うんとあるパンやバタも買った。