輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,562 字 · 291 頁

青空文庫

四

「下手人は挙がったのか」

「下手人というわけじゃございません。殺された娘の許嫁がこの男で、何かの足しにとも思って、いろいろ聴いておりました」

「そうか。俺はまた、その長吉とかいう男が、死んだ娘と一緒に聖堂裏へ隠れたように聞いたが――」

湯浅鉄馬がこう言うと、どうも話がむずかしくなりそうです。この男は、それだけ、執拗で大胆な、科人狩の名人だったのです。

四

「親分、湯浅の旦那はとうとう長吉を縛って行ったようですね。あのノッペリした男がやはり下手人ですかねえ」

と同心湯浅鉄馬と入れ違いに、子分のガラッ八が入って来ました。

「俺には判らねえが、どうも、そうらしくは思われないよ。あの男は女など殺せるような柄じゃない」

「それじゃ、誰がやったんでしょう」

「それが解りゃ文句はないよ。――ね、ガラッ八、揃いの手拭を落した人がないか、落したら、目印がなかったか、これだけの事を訊いて来てくれ」

「ヘエ、そんな事ならわけはありません」

ガラッ八は気軽に飛んで行きましたが、間もなく、巌丈な三十男を伴れて、自身番へ帰って来ました。

「親分、この人が手拭を落したんだそうですよ」

「どこで、いつ頃」