輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちめいのけんきゅう

地名の研究

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《地名の研究(ちめいのけんきゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 176,308 字 · 347 頁

青空文庫

場合によっては勢力ある家が一手で下受けをしたために、名田の沙汰がなかったのもあるが、荘園が広大であるとか、または他の事情のために多数の武家を招いた所では、占地を分割して各人に付与せねばならぬ。右の分割開墾地がすなわち名であった。この点は近代の新田開発のやり方とまさに反対である。徳川時代の新田では資本家と労働者とは分立しておった。彼等は費用を負担するとともに労力を統一して監督を行った。ゆえに土地を田畠にしてから後、これをおのおの労働者に割渡するのが通例であった。

荘園の始めには根本の開墾権者は空手でその地に臨み少分の地利を収めて満足するのみで地方の下受人が各自労力と資本とを携えて来てその招きに応ずるのであるから墾地はいまだ開かざる前にこれを各人に割渡したのである。名主職の権利が尋常の百姓職に比べて得分多くかつ鞏固であったのは、まったくかくのごとき由緒あるがためである。広漠なる未知の草野に入り込んで各自が開墾をする場合に、下受人の数が多ければとうてい地形の特色などを考えて適当な地名を一々きめている暇がないから、皆手取早く自分自分の実名をもってその区域に名づけたのである。