輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちめいのけんきゅう

地名の研究

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《地名の研究(ちめいのけんきゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 176,308 字 · 347 頁

青空文庫

また禿から来たのだろうと言う人があるか知らぬが、濁音の盛んな地方で二つの語が併行している上にハケは多くの場合に禿げておらぬのである。この地名の発達し分布したのにもまたしかるべき仔細があった。すなわち日射・通風・水利から、交通・防禦の便宜までが、やはり中世人の居住経営に適したために、古くからこういう地形を注意することが深かったのであろう。

『吾妻鏡』文治五年九月十二日の条に、奥州征討の将軍が杖次の波気に宿したとある。これなどがハケという語の初見である。『旧蹟遺聞』以後の研究者は、これをもって今の岩手郡厨川村の字八卦に当て、吉田博士は「波気」の下に「家」という一字が落ちたのだろうといわれた。しかしこの頃の武家が諸処のハケを求めてこれを住宅としたと仮定すれば、その邸を直接に波気と呼んだと見ても不自然ではない。要するに八景の見当らない大森の八景坂は、岡の上(ハナワ)の村里から浜辺へ下りて行く坂のことで、風流という物を知らぬ人の附けた名だ。この坂一名をヤゲン坂、ヤゲン坂は八景をヤケイと呼んでからの誤りだろうという人もあるが、これも素読学問時代の臆説でヤゲンは語のままに薬研のこと、久保を利用した緩傾斜の坂であったがゆえに、両側が高かったからの命名に違いない。