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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

線上閱讀内田 魯庵《新編 思い出す人々(ふたばていよだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 頁

青空文庫

二 初対面の印象

紅葉と乖離するのは決して本意ではなかったろうが、美妙の見識は既に眇たる硯友社の一美妙でなくて天下の美妙斎美妙であったのだ。

二 初対面の印象

私が初めて美妙と音信したのは『夏木立』発行後間もなくであった。私はその中の「武蔵野」を感嘆した一人であったから、マダ学生の貧しいポッケットの中から『夏木立』をも購読し、『我楽多文庫』をも『都之花』をも愛読していた。

今から考えると幼稚な鑑賞眼が楽隊入りの異形な文章に眩まされたのだろうが、「武蔵野」には非常に驚嘆した。が、続いて発表された他の諸作には余り感服しなかった。殊に『都之花』の巻頭の呼物となった「花車」は愚作であると思った。が、偶然の機会から二、三回音信したのが縁となって、偶々金港堂の編輯所近くへ用達しに行った戻りに天下の人気作者を見るべく刺を通じたのがタシカ明治二十一年の十一月頃であったと思う。

応接室に通されておよそ十五分ばかりも待ってると、やがて軽い靴の音が聞えてスウッと扉を排いて現れたのは白皙無髯の美少年であった。「私が山田美妙斎でござります」と叮嚀に会釈された時は余り若々しいので呆気に取られた。