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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
線上閱讀内田 魯庵《新編 思い出す人々(ふたばていよだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 頁
かつこれに加えて広告に巧みな民友社が商略上大袈裟に吹聴したから、自然この附録に載ったものは大家を公認される形があって、読書界が毎年二季のこの附録を迎うるやあたかも回向院の番附を見ると同一の感があった。その文壇に重きをなしたは今の『改造』や『中央公論』の附録のようなものでなくて、皮肉な正太夫はこれを称して民友社の大家製造といった。尤もこの大家製造は年々次第に粗製濫造となって、終には民友社の折紙が余りに権威を持たなくなってしまったが、その初めはこの附録が文人の進士登第と認められていた。
この新例を創めたのは二十二年の春であって、美妙の新作は春廼舎朧の短篇と相並んで第一回の選に入った。当時春廼舎は既に文壇の第一人者として仰がれていたから選に入るのは少しも不思議はないが、新進年少の美妙が春廼舎と並んで推されたのは異数であった。シカモ、美妙は特にその作「蝴蝶」のための挿画を註文し、普通の画をだも評論雑誌に挿入するは異例であるのを、択りに択ってその頃まだ看慣れない女の裸体画を註文して容易に容れしめたのは、蘇峰に作家の意思を尊重する理解があったからだが、また以て美妙の人気が先例のない無理な註文をすらも容れしめたほど高かったのを証する事が出来る。