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はたもとたいくつおとこ

旗本退屈男

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 240,656 字 · 478 頁

青空文庫

夜伽は元より、呼ばれましても座敷へ出ぬ時さえたびたびでござります」

「それゆえ熱うなってなお通ったと申すか。いや、面白い。面白い。心覚えに致しておく要がある。今いちどそれなるうつけ者達ののぼせ番附呼びあげてみい」

「心得ました。大関は当家の伜源七どん、関脇は本石町油屋藤右衛門どのの伜又助どん。小結は新九郎身内十兵衛。張り出し大関が遠藤主計頭様というわけでござります」

「ようしッ。主水之介、傷にかけてもこの謎解いて見しょうぞ。六兵衛、火急に白木の建札十枚程用意せい」

不思議な注文でした。糸屋六兵衛一家の者が総動員でこしらえた十枚の建札を、ズラズラと縁先へ並べさせると、墨痕琳璃と書きしたためた文句がまた不思議です。

一、足の早き者。

一、耳敏きもの。

一、人の噂、もしくは世上の事どもに通ぜし者。

同じく人の悪口きくを好み、人のアラ探り出すが得手なる者。

一、博奕を好む者にて、近頃ふところ工合よろしからざる者。

右の条々に該当する者共、この建札目にかかり次第予が屋敷へ参らば、金子一両ずつ遣わすべし。

本所長割下水、傷の旗本、早乙女主水之介。

「ウフフ。あはは。さぞや亡者が沢山参ろうぞ。