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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 327,364 字 · 638 頁
しかし銀子は世帯崩れのようには見えず、顔にもお酌時代の面影が残っており、健康な肉体の持主であった。
「君はこの土地の人のようには見えんね、それに芸者色にもなっていないじゃないか。」
「商売に出ていたのは、前後で六年くらいのものですから。それも半分は芳町でしたの。」
その時分は銀子もまだ苦い汁の後味が舌に残りながら、四年間同棲した、一つ年上の男のことが、綺麗さっぱりとは清算しきれずにいた。均平の方が一時代も年が上なので、銀子は物解りのいい相手のように思われるせいか、ある時、
「二三日前に木元がふらりとやって来たのよ。」
と話した。
「私が風呂から帰って来ると、姐さんが木元さんが来たというのよ。ちょっと貴女に話があるから、うき世で待っているとか言ってたわ、と言うのよ。私もどうしようかと思ったけれど、逃げを張るにも当たらないことだから、春芳さんを抱いて行ってみたの。ところがしばらくの間に汚い姿になっているのよ。ワイシャツも汚れているし、よく見ると靴足袋も踵に穴があいてるの。」
彼は仲の町の引手茶屋の二男坊であり、ちょうど浅草に出ていた銀子と一緒になった時分には、東京はまだ震災後の復興時代で、彼も材木屋として木場に店をもち、小僧もつかい、友達付き合いも派手にやっていた。