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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

線上閱讀徳田 秋声《現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 327,364 字 · 638 頁

青空文庫

しかしそれも時たってから、庸三の興味的にでっちあげた筋書で、事件の直後にはなんの影も差さなかった。

「えらいんだな、もう稽古なんか初めて。」

庸三が言うと、彼女は嫣然して、

「え、今日から初めましたの。心持の整理もつきましたからね。それに負け惜しみじゃないけれど、真実を言うと、この方がさっぱりしていいのよ。」

そして三十分ほど話して、庸三は師匠の家を出たのだったが、銀座で食料品の店頭に、ふと支那服の彼女を見つけた時には、少女のように朗らかであった。庸三は小夜子と庸太郎を紹介して、四人歩きながらしばらく話してから別れたのだったが、それが契機となって川沿いの家の訪問となったものであった。

支那服は東洋風の麗人にふさわしいものだけに、師匠を若くもしていたし、魅力的にもしていた。そこで小夜子の案で靴を贈ることに決まったが、どうせ贈るなら好いものをあげたいから、遊びがてら浜まで行って一緒に見てくれまいかというのであった。

「それで、足の寸法もありますから、あの人にも行っていただきたいんですの。それとなくみんなで遊びに行くことにして。支那料理くらい奢りますわ。」

「よかろう。