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げんだいやくろんご
現代訳論語
下村 湖人
Read 現代訳論語 (げんだいやくろんご) by 下村 湖人 (しもむらこじん) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 127,327 characters · 256 screens
五(三三七)
六(三三八)
孔子はおそらく、言論の効果について考えていたのであろう。直言して却つて火に油をそそぐような結果になり、悪の勢力を増大してはならない、というのが、その真意ではなかろうか。
五(三三七)
先師がいわれた。――
「有徳の人は必ずよいことをいう。しかしよいことをいう人、必ずしも有徳の人ではない。仁者には必ず勇気がある。しかし勇者必ずしも仁者ではない。」
六(三三八)
南宮が先師にたずねていった。――
「は弓の名手であり。※は大船をゆり動かすほどの大力でありましたが、いずれも非業の最期をとげました。しかるに、禹と稷とは自ら耕作に従事して、ついに天子の位にのぼりました。これについての先生の御感想を承りたいと存じます。」
先師はこたえられなかった。しかし、南宮※(「二点しんにょう+舌」、第4水準2-89-87)がその場を去ると、いわれた。
「あのような人こそ、まことの君子だ。あのような人こそ、まことに徳を尊ぶ人だ。」
○ 南宮※(「二点しんにょう+舌」、第4水準2-89-87)==門人南容(参照九三章)だという説と、魯の賢大夫といわれた南宮敬叔だという説とがある。いつたい論語では、一般に孔子のことを単に「子」