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げんだいやくろんご

現代訳論語

下村 湖人

Read 現代訳論語 (げんだいやくろんご) by 下村 湖人 (しもむらこじん) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 127,327 characters · 256 screens

Aozora Bunko

」

先師がこたえられた。――

「わかりませぬ。」

孟武伯は、しかし、おしかえしてまた同じことをたずねた。すると先師はいわれた。――

「由は千乗の国の軍事を司るだけの能力はありましょう。しかし仁者といえるかどうかは疑問です。」

「では、求はいかがでしょう。」

先師はこたえられた。――

「求は千戸の邑の代官とか、百乗の家の執事とかいう役目なら十分果せましょう。しかし、仁者といえるかどうかは疑問です。」

「赤はどうでしょう。」

先師はこたえられた。――

「赤は式服をつけ、宮庭において外国の使臣の応接をするのには適しています。しかし、仁者であるかどうかは疑問です。」

○ 孟武伯==二二章參照。

○ 由==子路の名。

○ 求==冉有の名。

○ 赤==孔子の門人。姓は公西、字は子華、赤はその名。魯の人。

○ 千乗の国==諸侯の国。

○ 千戸の邑==当時の都会。

○ 百乗の衆==大夫の家。

○ 本章において、孔子は孟武伯の問に対し、三人の門人の人物才能を大体から見て大中小の三段にわかち、且つそれぞれの特長を述べている。子路は大きい人物ではあるが、軍事に適して文事に適しない。冉有は中の人物で文官型。