Japanische Klassiker mit Furigana
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Lesen Sie 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) von 福田 英子 (ふくだひでこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 64.051 Zeichen · 122 Bildschirme
三 書窓の警報
聞えたるに、大いに同情を寄せられつつ、土倉氏出阪せばわれよりも頼みて御身が東上の意思を貫徹せしめん、幸いに邦家のため、人道のために勉めよとの御言葉なり。世にも有難くて感涙に咽べるその日、図らざりき土倉氏より招状の来らんとは。そは友人板垣伯より貴嬢の志望を聞きて感服せり、不肖ながら学資を供せんとの意味を含みし書翰にてありしかば、天にも昇る心地して従弟にもこの喜びを分ち、かつは郷里の父母に遊学の許可を請わしめんとて急ぎその旨を申し送り、倉皇土倉氏の寓所に到りて、その恩恵に浴するの謝辞を陳べ、旅費として五十金を贈られぬ。かくて用意も全く成りつ、一向に東上の日を待つほどに郷里にては従弟よりの消息を得て、一度は大いに驚きしかど、かかる人々の厚意に依りて学資をさえ給せらるるの幸福を無視するは勿体なしとて、終に公然東上の希望を容れたるは、誠に板垣伯と土倉氏との恩恵なりかし。
三 書窓の警報
それより数日を経て、板伯よりの来状あり、東京に帰る有志家のあるを幸い、御身と同伴の事を頼み置きたり、直ぐに来よ紹介せんとの事に、取り敢えず行きて見れば、有志家とは当時自由党の幹事たりし佐藤貞幹氏にてありければ、妾はいよいよ安心して、翌日神戸出帆の船に同乗し、船の初旅も恙なく将た横浜よりの汽車の初旅も障りなく東京に着して、兼ねて板伯より