Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
もっともこれは私ばかりでなく、山の友達の、殊に私位の年配の人の大部分がそうであるらしいが、所謂前人未踏、又はそれに近い氷雪の峰に立ってグローリイを感じるよりも、昔から多くの人が通った峠の路を歩いて、そしてそれ等の人々のやったことや、考えたことや、感じたことを漠然と、リトロスペクテイブに空想する方が、面白くなって来たのである。
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何故この山脈を越すのに、この特定の一点を選んだか……地図でいろ/\と考え、さて実際歩いて見、土地の古老に質問を発すると、交通、政治、その他のあらゆる方面から興味深い解決が与えられることがある。或山脈の鞍部の一地点が、峠として選ばれたのが、必ずしも前に書いたような純粋な地理的、地質的の原因ばかりによらぬことが、意外に多いのを発見し、我々は「人間」、ことに昔の支配階級、大名とか地方の有力者、政治家とかいう人々の心の動きに、不思議を感じたりする。
理窟をぬきにして、峠の面白味は、予期せざりしを見ることである。これは必ずしも峠にかぎったことではない。山の峰、尾根、どこへ到達しても、同様であるが、峠はむかしながら「人」