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Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

あとがき

すくなくとも私はそうである。そして、最も野蛮に近い生活が許されるが故に、私は山に登るのである。

あとがき

昭和十三年の放送原稿などもありはするものゝ、大体この一冊に集めたのは、もっと古い昭和のはじめに書いたものである。だからチューリッヒのフリッシ製のアイスアックスが十七円で買えたり、鉱泉宿で酒が二本つく晩飯と朝飯と弁当の一泊が八十銭だったり、とにかくおかしなことばかり書いてある。おかしいといえばその頃丗歳を越したばかりの私が、いやに老成ぶっていて、還暦の今日考えもしないような、ヂヂむさいことをいっているし、山に関する態度も甚だ不真面目である。ロープを座敷に持込めば「井戸替え屋の新年宴会」だ、雪彦山ではロッククライミングの本の写真の真似をして写真をうつすのだ、などと、碌でもないことばかり書いて、誠に申訳ない次第である。

又読み直して訂正しようか、と思った箇所もある。ハイキングの弁当に「梅干は勿論結構ですが、私共銃後の国民はなるべく梅干を戦地へ送るようにしなくてはなりません」とか、ヒットラーワグナーを聞いているかも知れないとか、今日となっては飛んでもない話なので、何とかせねばなるまいと一応は考えたが、そんな時代が事実あった以上、そのまゝにしておくことにした。