Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

1 練習マニア

2 直滑降マニア

3 研究マニア

このマニアが、浅い経験から、スキー・マニアの種々相を書くというのだから、こいつも、すさまじい話であるなんめりではあるまいか。閑話休題――

1 練習マニア

「あの時は、あすこで右のスキーをもっと前へ出せば、うまく行ったんだな……」と年がら年中、どこかの斜面でテレマークをやりそこなったことばかり考えているので、つい処を選ばず所謂テレマーク・ボジションをやるような病人。電車の中では、つり革につかまらず、両脚を変な恰好にしてバランスをとり、会社の廊下のリノリュームに油を塗ったばかりだと、そこを滑って重役に衝突し、日曜日には縁側から張板を庭にかけ渡した上でクラウチの真似をやり、事務所の回転椅子では、ジャークド・クリスチャニアを練習する。

2 直滑降マニア

六十度の斜面――実はせいぜい六度か七度――を、雪煙り立てゝ直滑降した時の気持が忘れられず、酔っぱらっては場所錯誤で、天婦羅屋の二階から、段々をドサドサと墜ちるマニア。

3 研究マニア

物事万事研究にしくはないが、やたらにスキーのそこを削り、こゝに板をはりつけ、そこに漆を塗り、こゝに墨をつけ、さて、これが物理的には雪の面にこうなり、どうなるに違いないと、誰をつかまえても研究発表を始めれば、もうマニアックである。