Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

秋になる

一

二

三

その後、「一泊旅行をしたいが金が無い」という人があるたびには、私はS温泉へ行きたまえ、夏なら河鹿、鮎、螢。秋は紅葉に松たけ、しめじ。冬は知らないが温泉は万病に効いて一泊八十銭。「しかも君、すごい美人がいてね……フヽヽ。」と話して聞かせる。たいていの奴は、この「フヽヽ」を変な意味に解釈して「お安くないぜ。そんな処へは断然行かぬ。」というが、こっちにとってはそれが幸い。人を莫迦にしやがってとか何とか、あとで怒られたり撲られたりしないで済むから。

秋になる

一

柚子がだんだん大きくなって、酒がうまくなる。酒はどうしても秋から冬にかけてである。ことに宵、あたりの沈黙を聴きながら、ゆっくりと、ほんの一合か二合。

二

蚊帳をつるのをやめた夜、暁近くの肩のあたりに寒さを覚えて、戸棚から出す小掻巻に、かび臭いような、古めかしい香が、ほんのりとまとわりついているのは、いゝものである。かゝる朝は朝顔の花が、殊に小さく、数知れず咲く。

三

余程前のこと――

ボストンの北に当るセーラムで、このセーラムが生んだ最も有名なる人物、ナザニエル・ホーソンの孫という老婦人を訪れたことがある。