Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
繰返していう
それ迄は大人数だったのがたった一人になった。その対照もあるだろうが、あの朝の晴れ渡った空、乗鞍の山のひだ、同じ山の肩に浮ぶ小さな雲の塊(いやな雲だと思ったが、果してその日の午後は猛烈な雷雨になり、私は「五千尺」の囲炉裡で居ても立ってもいられぬ気持がした)――両手を上衣のポケットに入れて、ポッコリポッコリ山を下りて来た時は、本当にたのしかった。
◇
新婚旅行は羨ましく、愛人との逃避行は洒落ていると思う。だが、今迄の経験からすると、旅は一人にかぎる。
繰返していう
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今までに何回かいったことだが、夏山の季節に入ったについてまたしても繰返していゝたいのは、登山の注意である。
◇
今年の春、上越の谷川岳では致命的な遭難が多く、しかも名家の子弟が犠牲者の一人だったりしたので、社会の関心も大きく、新聞雑誌でも取上げて問題にしていた。あの山には悪い岩場があり、雪崩の恐ろしいのが出る。一般人がこれから出かける山には、岩場はあっても雪崩は出ない。だから、先ず危険は半分である。だが、時勢の変化を考慮に入れると、夏山の危険は以前にくらべて、増しこそすれ、減じたとは思われない。