Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

さて何といっても日本人にはお米の御飯、さるかに合戦以来のおむすびが第一ですが、これに一寸趣向を加えて見ますと、先ず海苔をやいて半分に切り、それで包める位の大きさに御飯をにぎります。この時お醤油を手に付けながらむすぶと、いゝ味がします。この海苔むすびの中に色々なものを入れ、品数を多くしますと、大人も子供も大喜びです。塩昆布、キャラ蕗、芹の味噌漬、小魚や三度豆の佃煮、でんぶ、鰹節などですが、豆をあまく煮つめたものなども、意外に歓迎されます。梅干は勿論結構ですが、私共銃後の国民はなるべく梅干を戦地に送るようにしなくてはなりません。

普通の海苔巻を作る時、中に沢庵を細長くきざんで入れると、干瓢や高野豆腐とちがって、煮る世話が省けるばかりか、水気があって山登りのお弁当などには持って来いです。

私は、よく子供のお弁当箱を借りて行きます。子供が学校へ持って行くお弁当を作って貰って、持って行きますが、新聞紙二三枚で丁寧にくるんでおけば、御飯がひどくひえることはありません。おまけに、新聞紙は、晩方など、急に寒くなった時、チョッキの下、胸と背中にあてがいますと、とても暖かですし、家へ持って帰ってしわをのばしておけば、一貫目四拾銭で売ることが出来ます。