Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
スキー場の親子
やがて生長して行く彼女にとって、秋が悲しいものになるか、うれしいものになるか。私はしばらく、新聞も読まずに彼女を見た。もう百舌のことなぞは忘れて了ったらしく、私の方にパンを差し出して、しきりに「あん、あん、あん」とうなづいている。私に呉れるというのである。
スキー場の親子
お父さんは××会社の重役、お嬢さんは××学園の二年生、北信××温泉の裏山へ、スキーをやりに来た。お父さんは数年来スキーに親しんでいるそうだが、お嬢さんはこれが最初である。
こゝで一寸、この××温泉のスキー場を説明したい。手取早くいえば、Vの字に、もう一つサイドをつけた形なのである。即ち温泉宿のある所から、急な坂を登って行くと、なだらかな斜面が目の下を下って行き、斜面の底部からは、自分の立っている所と相向って急な斜面が、かなりな高さでかゝっている。この二つの斜平面と交るのが右側の斜面で、こいつは恐しく急であり、シャンツェが出来ている。これで三つの側が出来た。残る一つの側は小さな谷口にひらけ、なだらかで狭い路がついている。
地形がこのようになっている以上、スキーをする人達が巧拙に依って各々その斜面を選ぶのは理の当然である。