Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
さりとてスキーをはいて三日目のお嬢さんが、ジャムプをやりに、右側の急斜面を登る筈はない。左の方の谷へまぎれ込んだとすれば、あすこには川があり、若し落ちでもすれば大変である。僕達は一寸緊張した。お父さんを知っている友人は、すぐさま斜面を滑り下り、左へ曲って谷へ姿を消した。
僕は雪眼鏡を外した。キラキラして目が痛い。出来るだけしかめっ面をして、真向うの斜面を見上げ見下しすると、はるか上の方を、えらい勢で滑り下りる人がいる。その辺は段々になっているので、見えたり見えなかったりするが、どうもお嬢さんらしい。白いスウェッターの襟から、下に着た赤いスウェッターがチラリと見えている。
素敵な勢で滑って来たお嬢さんは、段の一つに来て、ザラザラと転げ落ちた。左の方にはジグザグな路がある。お嬢さんは、恐らくそこを登って行ったのであろうが、コントロールを失っているから、どこでも構わず滑り落ちるのであろう。
「××さん、お嬢さんはあすこにいますよ」僕の指さす方向を、これもしかめっ面をして眺めたお父さんは、
「や、や、大変な所へ行ったもんだ。仕方のない子だ」といゝながら、滑り出そうとしたが、考えなおしたと見えて、