Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

「大丈夫でしょうな、大丈夫なら見ていましょう」といった。

お嬢さんが、無事に段々の箇所を通りぬけた時、我々は底まで滑って行った。丁度左手の谷をさがしに行った男も帰って来たので我々四人、上を向いていると、ヒョッコリ、上の棚みたいな所にお嬢さんが身体を出した。

「ヨホー!」と叫ぶとお嬢さんは片方の杖を大きく振って、勇敢に滑り始めた。ころぶ、起き上る、ヒョロける、ころぶ、滑る。そして間もなく、帽子も雪眼鏡もふっ飛ばした雪達摩みたいなお嬢さんが我々の横に立った。

「お前は一体何て真似をする。お父さんに心配かけて!」お父さんは水っぱなをすゝりながらいった。お嬢さんは、それに構わず、

「パパ、お腹で雪がとけて冷たいわよ」といった。

その日の晩方、暮れて行く千曲川にそって走る汽車の中で僕は四日前の晩、スキーを背負い出す僕を玄関まで送った娘のことを思い続けた。彼女はピョンピョン跳ねながら、

「お父ちゃん、お弁当持ってスキーに行くのね。陽ちゃんも学校に入ったら、お弁当持ってお父ちゃんとスキーに行くのよ」と、繰り返していったものである。僕はこの陽子をつれてスキーに行く僕自身と、××さんとを思いくらべた。