Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
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近藤氏の「来たぞ!」を聞いて最も敏感に雪崩を感じたのは恐らく山田氏であろう。反射運動的にしゃがんでスキーの締具を外そうとしたが、もうその時は雪に包まれ、コロコロところがって落ちていたという。
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何秒か何分かの時がたって、スバリ岳方面から二十町ばかりを落ちて来たらしい雪崩は、落ちつく処で落ちついた。十一人全部埋ったのであるが、河津、有田両氏は自分で出られる程の深さであったので直に起き上り、手や帽子の出ているのを目あてに、夢中で雪を掘って友人を救い出した。近藤氏は片手が雪面上に出ていたから自分で顔だけ出した所へ二人が来たので、俺はかまわないから他の人を早く掘れといった。そこで山田氏を掘り出す。近藤氏は山田氏に早く大和を呼んで来いといった。山田氏は凍傷を恐れ、ゲートルを両手に巻きつけて、雪の上を這って小屋まで行った。
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(雪崩れたばかりの雪の上は、とうていあるけるものではない。四つばいにならざるを得ない。自然両手は凍傷を起こす。山田氏がこの際それに気がついて、ゲートルを外して手に巻いたとは、何という沈着であろう。