Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
素材三つ
こゝの本陣、戸長綿貫氏の家で、かたく、美味なそばで早い昼飯をしながら、いろいろと話を聞いた。今でも残っている上段の間、乗物通し、宝暦年間の隠密帳……家の前には九輪草が咲いて風は涼しかった。
二居、三股、それぞれ清津川に沿うて二里。いずれにも本陣があり、いずれもさびれている。三股からは川を離れて芝原峠を越える。珍らしく澄んだ空の下、白い路を登りきると、突如目の前に飯士山、目の下には芝原の部落と段になった水田!峠の面白さは予期せざりしを見るところにある。
上越北線の終点、越後湯沢に着いたのは、五時頃だったろうか。峠を二つ越して、よく歩いたものである。
湯沢で一泊、こゝの温泉は駅から一寸離れた丘の上にあり、従って家の建て方などに面白い点もあるが、惜しいことには外湯なので、気分が落つかない。翌日はトンネルを見て柏崎へ。木食上人の作品を見、三階節の由来を聞き、佐渡ガ島を空しく海上面に求めて、この旅を終った。
素材三つ
いつか小説風に書いて見たいと思いながら、時間と根気とが無いのでそのまゝにしてある、いわば山の小説の未加工原料が三つ。別にパテントを取っているのでもないし、誰かゞ本当の小説にしてしまうと困るが、まァ発表することにする。