Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
「北浦少佐は乱暴者です。」
旗艦『長門』の檣には、大将旗がひらひらと春風にひるがえっている。あの旗の下には、わが名将末山大将が、いられるのだ。
「北浦少佐は乱暴者です。」
旗艦『長門』へ、さっきから、無線電信がしきりにかかってくる。東の沖の方へ出ている偵察艦が打っているのだ。
『川内』『那珂』『阿武隈』――そんな五千噸ぐらいの軽巡洋艦が、見はり役になって、紅玉島の近くまで出かけている。
又、七式飛行艇が、二艘、三艘、一隊になって、敵艦の影をさがしている。
旗艦『長門』は、だまって、それらの偵察隊からの無電を聞いているのだ。こちらからは、けっして命令を出さない。無電で命令を出したら、すぐに敵にありかを知られてしまうからだ。
遊撃隊の潜水艦『千代田』から、「A国艦隊が東京湾に向っている。」と知らして来てから間もなく、「航空母艦アマゾンをうち沈めた。」と打ってきた。
それから、一晩中、『千代田』は敵艦隊の後をつけて来たのだ。
「遊撃隊は、なかなかやるわい。『千代田』の艦長は北浦少佐だったな。」
末山大将は、井上参謀長に声をかけられた。
「はい、あの男は乱暴者ですが、胆ッ玉のふといことは海軍でも一番でしょう。