Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

戦終れり

「お父さん、僕です。アーサーです。」

泣きぬれた手で、少年は、父にすがりついた。

「うう……」

フーラー博士は、唇をぶるぶるとふるわしたが、もう、ものをいう力がない。ぐったりとなって、武田博士の胸の中へくずれかかった。

信天翁が不吉な声を立てて、狼岩の上で舞い狂っている。

ああ、絶海の孤島に死んだフーラー博士の魂は、今宵からいずくを迷いさまようのだろうか。

清少年は、心から、この偉大なる敵の最期を弔ったのである。

戦終れり

清少年が『荒鷲』に向って射った砲弾は、太平洋戦争の、最後の一弾であった。

海軍が全滅し、『ライオン』戦車隊、『荒鷲』爆撃隊が負けてしまった上に、フーラー博士さえ失ったA国は、もはや戦をつづけるだけの勇気がない。

紅玉島の無線電信局が、東京に向って、『休戦』を乞うて来た。ぐずぐずしていると、『富士』に攻めほろぼされると思って、おびえたのだろう。

A国が降伏して間もなく、B国の艦隊も南洋から遠くへ去ってしまった。旗艦『ドラゴン』以下百五十隻の大艦隊が、カムデン島を後にして、すごすごと水平線の向うへ、遠ざかり行く姿を見て、わが遊撃隊『千代田』