Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
フーラー博士紅玉島へかえる
わが聯合艦隊と昭和遊撃隊の奮戦で、ヤーネル大将のA国大艦隊は、鳥島沖の一戦にさんざん負けてしまった。
紅玉島へかえって来たA国軍艦は、見るのも哀れな姿だった。
一隻残った戦艦『メーン』は、檣も煙突もない。ただ海上にうかぶ『鋼鉄の島』である。それにつづく駆逐艦も、七ノットか八ノットののろい速力で、やっと紅玉湾の入口へたどりついた。
巡洋艦が二隻、駆逐艦が八艘、潜水艦が三隻、はやくから戦場をはなれた運送船が五隻――それきりしか帰らなかった。
三百二十四隻の大艦隊が、わずか十九隻になって帰って来たのだ。こんな大敗北が、世界歴史のどこにあるだろうか。
生き残った軍艦はもっと多かったのだが、帰る途中で燃料の油がなくなり、黒潮の流に乗って、どこへ行ったのか、行方をくらましてしまったもの、浸水がひどくなって沈没したもの、また最後まで奮戦したわが『妙高』『那智』に追撃されて、斃れたもの。――数が知れないほどだ。
A国艦隊の最後は、スペインの無敵艦隊より悲惨だった。
コバルトの軍艦旗は色うすく、金剛石山の隠顕砲台をかくす椰子の葉も、ざわざわと悲しみの歌をうたっている。