Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
フーラー博士の魔の手
遊撃隊は、青木光線を発射した。
青白い光線が、電光のように『荒鷲』をおそった。だが、くやしいではないか。光がみじかく弱くて、『荒鷲』をうち落すことが出来ないのだ。
『荒鷲』は、遊撃隊を、さもさも軽蔑するように、爆弾を落そうともせず、低い雲の間をだまってとんでいる。エンジンの音が、ちっとも聞えない。
木下大佐は、三宅参謀の方をふりむいて、
「おい、『荒鷲』は、ちっとも音を立てないじゃないか。」
「はい、フーラーは、とうとう無声推進機をこしらえたのでしょう。」
「ふーむ。恐しい男だなあ。」
さすが武勇の木下大佐も、怪物フーラー博士の恐しい力には、ぞっとした。
フーラー博士の魔の手
『荒鷲』は、遊撃隊の弾をさけながら、また発火信号をはじめた。
「遊撃隊に告ぐ。武田博士よ。勝負は僕のものときまった。降伏せよ。降伏して僕の弟子となれ。」
青白い信号の火が消えると、『荒鷲』のすがたは、急に、かけ消すように見えなくなった。
探照灯で追っかけたが、見えるものは、ただ黒い黒い雲ばかり。
「ひどい奴だ。降伏しろなんて、日本海軍を侮辱しているぞ。」
小川中佐は塙団右衛門のような顔を、いよいよこわくした。