Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

守れ、その日まで

木下大佐は、清君と※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんに、一口ずつの短刀を残してくれた。

「おい、今に、この碧海島へも、敵が攻めてくるかも知れないぞ。その時は、二人とも武田大佐の指揮をうけて、最後まで勇敢に戦うんだぞ。」

大佐は、二人の顔をじーっと見た。

「はい、けっして卑怯な真似はいたしませんわ。」

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、そっと刀を抜いて、美しい眼でうなずいた。

「よし、二人とも、その短刀を、わしだと思ってくれよ。」

木下大佐は、どうやら、戦死する決心らしい。敵は強大なB国艦隊だ。味方はわずか三隻、この小さい艦隊をひきいて、小笠原島に進む木下大佐の心は、湊川の戦場に向う、六百年前の、楠木正成の心とちがわない。

「艦長。お苦しいでしょうね。」

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、大佐が気の毒でならない。

「苦しいものか。名誉の出動だ。おい、二人で万歳を叫んでくれ。」

「はいッ。」

二人は声をはり上げて叫んだ。

「天皇陛下万歳……

昭和遊撃隊万ざあ――い……

巡洋艦『最上』万ざあ――い……」

声は、夜の空高くひろがり、槍岳、燕岳の連峰にこだました。