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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

いよいよ出動

いよいよ出動

二月三日の午前三時。まだ島は夜あけ前だ。

昭和遊撃隊四隻の巡洋艦は、はやくも錨をまき上げて、出動命令の下るのを、今やおそしと、待ちかまえている。

「狼岩ニ集レ。」

『最上』の無線電信が第一の命令を電波でつたえた。間もなく四つの洞窟から、探照灯がサッと碧海湾の波をてらし、一艦また一艦と狼岩をめがけて動き出して、四時には、もう『最上』を先頭に、『千種』『吉野』『三隈』と、ずらりと一列の単縦陣をつくった。

見よ、あかつきの光にうき出してくる山のような堅艦! 六十門の十五糎砲はいまにも火を吹きそうな恰好でぐっと砲口を天に向け、霧の流につつまれた前檣の櫓は、見るからに堂々としていかめしい。

「前進! 旗艦ニツヅケ!」

『最上』は無線電信で命令を出しながら、そろそろと狼岩を離れた。

ああ出動だ。木下司令官は、仁王のようにブリッジに立って、ジッと前の方をにらんでいる。

あおげば前檣に高くひるがえる紅い代将旗! 後の方が二つに裂けて、ひらひらと舞っている。

代将旗は、大佐で少将や中将と同じ位の司令官になった人だけが、かかげる名誉の旗だ。この旗をひるがえす大佐は、きっと海軍中でも一番、二番の名将か勇将である。