Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

、第4水準2-78-12)り取れるものでしょうか」

「フーム」

これは、仕方噺をするまでもなく、新三郎にもはっきり判りました。

「それに、紐を※(「てへん+毟」、第4水準2-78-12)り取られた羽織を、そこへわざわざ脱ぎ捨てて行くのも可怪しゅうございます」

「…………」

「もう一つ、後で鶴吉の奉公人どもに訊くと、最初船から上がって、離屋へ入った時、万三郎は羽織を着ていなかったと申します。してみると、離屋から抜け出して船へ帰った万三郎がわざわざ羽織を着て女を殺し、それから紐を※(「てへん+毟」、第4水準2-78-12)られた羽織をもう一度脱いで船の中に置いて来たことになりますが――」

「判った、平次、私もどうも腑に落ちない事があったよ。利助は万三郎に相違ないと言うが、鶴吉の女中に聞くと、万三郎は不浄へ一度立ったが、その時女中が供をして行ったし、あとは決して中座しないと言うのだ」

「それは私も聞きました」

「利助は、万三郎は大金持だから、女中の三人や五人の口を塞ぐのは何でもない――とこう言うのだか」

「それは乱暴でございます。生き証拠が三人も、五人もあって、口が揃うのまで疑っては際限がありません」