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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

六

「何?」

「土左衛門の臓腑を烏がついばむところがあるんだ。土左衛門は人形だが、烏は真物で、種を聞くと、桶へ入れて菰の間に隠しておく、鰌をついばむんだってね、そりゃ凄いぜ親分」

「本当か、それは」

「本当も嘘もねえ、烏があんまり鰌を食い過ぎるんで、五六羽飼って取代え引代え出すって言いますぜ、――だからたまにはあんなインチキな見世物も見ておくものだね、親分」

「ガラッ八、それでわかった。礼を言うぞ」

「どう致しまして、へッへッ」

ガラッ八は、生れて始めて親分に礼を言われたのです。

「二人だと人目につく、手前は帰って、素直に待ってろ」

「ヘエ――」

「何にも人に言うな」

平次は裾を取ると、七三にからげて、奥山へ、驀地に飛びました。

六

浅草の奥山は、その頃田圃続き、雷門前の賑わいと比べては、表と裏にしても、あまりに違いすぎる風物でした。

そこへ、春から小屋を掛けて、広々と建て廻したのは、いつの世にもくり返される見世物の「化物屋敷」。場所が淋しいのと、足場が存外いいので、夏の始めから江戸中の人気を呼んでおりました。

ずっと下って天保年間、東両国に小屋を出した目吉の化物屋敷と、変死人見世物は、年代記物になるほどの人気を呼びましたが、奥山の化物屋敷は、それよりずっと前で、興行元は轟の権三、四十そこそこの浪人者上がり、額の左口に物凄い