Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme
五
青々とした剃り立ての頭、目鼻立ちも醜くはなく、念珠を爪繰って仏の御名を口から絶やさないのと、竪川べりを通る時は、贅沢な素人釣の後ろに立って、一くさりの経文を手向ける癖があるので、釣好きの仲間からは、相当に煙たがられております。
平次はこの尼に逢って、いろいろ訊ねましたが、半分は念仏を称えているので、一向話が進みません。ただ、尼は関西の生れで、五年前に旅に出たこと、この竪川に住み付いて一年、町の人に請われるまま、無住の庵室に住んで、朝夕仏に仕える外に仕事のない、行い澄ました日常が判っただけです。
それから、お国の妹というお舟にも逢ってみました。これは十六の小娘で、お国とは本当の姉妹、顔も美しさもよく似ておりますが、お国はこの稼業の女らしく、不摂生と心配で早老が目立っているのに比べて、お舟はまだ、木から取り立ての果実のように新鮮さが匂っておりました。野獣のような伊勢屋新六が、白羽の矢を立てたのも無理はありません。
平次の問に対して、思いの外ハキハキと応えてくれますが、結局はお国の言った通り、何にも知らないことが判っただけです。
五
もう一人、庵寺に、囚われた中に、番頭の平七が居りました。