Japanische Klassiker mit Furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme
五月二十一日
五月二十四日
先生に、お逢いしたいばっかりに、町を歩き、店を覗いて帰る。女なる身が悲しゅうございます。
六月に先生が死ぬということに首を賭けた女の人がおありになったとか。先生が、私より先に亡くなられるということなど、信じたくも、ございません。いいえ、そんな馬鹿げたことが、どうして信じられましょう。
病と闘いながら、奥様の御看護をうけられながら、あなたは、ふと、私のことを思い浮かべて下さるときがあるでしょうか。今日でもう二日にもなります。明日はお逢いできるのでしょうか。
五月二十一日
お別れするときには、一度はあげる覚悟をしておりました。性的の問題というものは、慎みが必要だし、社会生活の全面と絡みあって、真面目に扱われてゆくのが本当だということを御承知のはずなのに。
至高無二の人から、女として最高の喜びを与えられた私は幸せです。
Going my way 行け、吾等が道、人生、成りゆきにまかせましょう。自然にまかせましょう。私はもう何時お別れしても悔いない。しかし、できることならば、一生、御一緒に生きていたいと希わずにはいられない。
五月二十四日
「先生が、貴女のところにウィスキーがあるっていうんですけど――」