Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

一月十日

二人で泣きました。

御写真を仏壇にお立てして、修治さんも「泣かせるなあ」と涙しておられる。

「わたし、お約束の、買って下さるという指輪はいりませんから、ロケット銀製のを買って下さい。そしてお母様の複写を入れて、いつでも身につけていたいのです。お母さんと二人で、修治さんを守ってあげたいの」

「親子だと言っても分からないねえ、ほんとうだろう、前に言ったろう? 君は僕の一番上の死んだ姉にそっくりだって」

一月十日

今朝、血痰がひどく出られた由。

お体も、めっきりおやせになられた。

お体にいけないから、と言っても、大丈夫だよ、どうせもう永くはないんだから、と仰言って御一緒に……。

この日、亀島様、おみえになる。

おひとりになられてから、ウトウトなさっていられると、太田静子さんのお使者がみえてお手紙を、お手渡しする。

「読んでごらん」と仰言ってみせて下さる。

「今までの中で一番下手なお便りですね」と言ったら、

「うん、一番ひどいよ。自惚れすぎるよ。斜陽の和子が自分だと思ってるんだなあ。面倒くさくなっちゃったよ」

「二人で、なんとかしていきましょう」

修治さん、急に泣かれて、