Japanische Klassiker mit Furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme
十一月十七日
人々の眠れる間に、仇きたりて麦の中に毒麦を播きて去りぬ。苗生えいで実りたるとき、毒麦もあらわる。しもべども来たりてあるじにいう。「主よ、畑にまきしは良き種ならずや、然るに如何にして毒麦あるか」あるじいう。「仇のなしたるなり」しもべどもいう。「さらばわれらが行きて之を抜き集むるを欲するか」あるじいう。「否、恐らくは毒麦を抜き集めんとて麦をも共に抜かん。ふたつながら収穫まで育つに任せよ。収穫のときわれ刈る者にまず毒麦を抜きあつめて、焚くために之を束ね、麦は集めて我が倉にいれよ」と言わん』――マタイ伝・二四・三〇
“――女はその後、どうなったね?”
“――女は、その帝国ホテルのあくる日に死にました。”
(注・昭和5年11月28日夜、鎌倉腰越の小動崎で常用の催眠剤を嚥下し、七里が浜の恵風園療養所に入院したことがある)
十一月十七日
私の大好きな、
よわい、やさしい、さびしい神様。
世の中にある生命を、わたしに教えて下さったのは、あなたです。
今度もわたしに教えて下さい。
あなたのように名前が出なくてもいいのです。
あなたのみこころのような、何か美しいものを、み姿のかげに残しておくことができれば……