Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

五月十二日

五月十三日

ハボタン集の第二回目。母子共健在は何より。No. 22を認める。

六日、母上京する。老骨ながら父母が田舎で美容院を経営していくとか、鎌倉の姉の店にて十日ほど、ニュー・スタイルを学ぶ由。胸がせまってきて、なんとも言えません。修治さんとお逢いしないでいた頃であったなら老人二人を心配させることもなかったのですのに。なにせ、私を頼ってきていた二人なので、私のつらさも一層深い。官庁の用事に、六、七日、九日と歩き回る。

恋と孝行、主婦と職業の両立はできないものなのね。

人間失格も、熱海で初執筆してから――(二十日間、百五十枚)。三鷹の私のところで、続二回目(十日間、約八十枚)。あと大宮で第三回目(十日間、約六十枚)。今日から、あとがきの由。

五月十二日

小雨、石井さんのお迎えを得て帰宅。千草へ立ち寄り、一休み。おふとりになって、そしてお声も御元気そうにおなりになって、うれしい。このままの調子で夏を越し、秋を迎えて、今年も無事に過ごしていただきたいものです。

熱海の吉田様、加藤郁子さんより御便りあり。

五月十三日

小雨、朝早く修治さんお見えになる。

田中英光さんよりの三千円の為替と、私の方の二千円の現金を添えて千草へお払いする。