Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

六月二十四日

六月二十七日

そうあることが、当然のことのような、何かこう、生まれたときから、二人は、決められてでもいたような、愛人であって、兄である。何かの両親のような濃いものを、身に感じて仕方がないのです。

もう決して、別れるなどと言って下さいますな。瞬間でも別離のことを考えますと、涙が湧いてくるのですもの。

六月二十四日

剛ちゃんが失恋して酔ってくれたので、いい人だから仲間に入れてあげようと――。幼い頃を思い起こす。腹巻を落として、体の波が導る。喜びと、悲しみと……。

“好き――”“もう行きな”

“私も女の臭いがしないけど、修治さんも男の臭いがしないわね”

“あと二、三年。一緒に死のうね”

“御願い”“もう少し頑張って”

“気に入った”“御意に叶った”

六月二十七日

太宰さんと旅をする。

九時三十分の待ち合わせ。奇妙に表に出るとバッタリお逢いする。あなたが、あまり愛しすぎるので、昨日の朝から私はM。黒いスカートに白のブラウスで、御出立も諷爽と東京へ。車中で加納さんにお逢いする。太宰さんのお顔が瞬間赤くなる。丸ビル内の喫茶店で三人談話。駅の前から別れ。京橋でコンテさんに逢い、一時半頃家に帰る。