Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

四月三十日

という心である。

聖書ではどんな言葉を覚えていらっしゃいますか、の問いに答えて私は次のように答えた。「機にかなって語る言葉は銀の彫刻物に金の林檎を嵌めたるが如し」。「吾子よ我ら言葉もて相愛することなく、行為と真実とをもてすべし」。新聞社の青年と、今野さんと私とでお話したとき、情熱的に語る先生と、青年の真剣な御様子と、思想の確固さ。そして道理的なこと。人間としたら、そう在るべき道の数々。何か、私の一番弱いところ、真綿でそっと包んででもおいたものを、鋭利なナイフで切り開かれたような気持ちがして涙ぐんでしまった。

戦闘、開始! 覚悟をしなければならない。私は先生を敬愛する。

四月三十日

まだ、ついこの間御逢いしたと思っていたのに、もう一カ月経ってしまうとは。初めの頃は御一緒に席についていても手持ち無沙汰で、先生のおタバコばかり喫っていたせいか、大変に数を喫うようになってしまった。指先が黄色くなるのを気にしているけれども、かさねては敵わない。

先生の性格から一番強く感じられるのは、優しさと、寂しさである。何故か知らない。

「なんじ断食するとき頭に油をぬり顔を洗え、苦しみは誰にだってあるのだ。