Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme
御自分のお子様にさえお名前から一字も取ってはいらっしゃらないのに。
斜陽の子ではあっても、津島修治の子ではないのですよ。愛のない人の子だと仰言いましたね。女の子でよかったと思いました。男の子であったら、正樹ちゃんがお可哀想だと思って、心配していたのです。
(注・以下三行抹消されている)
“そんなこと形式じゃないか。お前には、まだ修の字が残っているじゃないか。泣くなよ。僕は、修治さんじゃなくて、修ッちゃだもの。泣くなよ”
“いや、いや、お名前だって、いや。髪の毛、一すじでも、いや。わたしが命がけで大事にしていた宝だったのに”
“でも、僕、うれしい、そんなに思っていてくれたこと。ごめんね、あれは間違いだったよ。斜陽の子なんだから陽子でもよかったんだ。遅いよ、君のは。この前のときだって、君に逢ってさえいたら、伊豆へなんかいかなくてもよかったんだよ。そうすれば、僕だって苦しまなくてもよかったんだよ。もう一日早かったらなあ――”
“ネ、もう泣くのやめな。僕の方が十倍もつらくなっているんだよ。ね、可愛がるから。そのかわり、もっと、もっと可愛がるから、ごめんね”
私が泣けば、きっとあなたが泣くということは、分かっていたのです。