Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

十一月二十二日

十一月二十三日

と仰言って、書きかけのを、「読んでごらん」とみせて下さる。

いつものように夕方土手べりを歩いてお送りする。お月様が明るくて、霧のようなものがおりていて、ボーッとした、美しい眺め。

二人で終戦後のものでは好きな歌だと仰言る「あなたと二人で来た丘は……」というのをハミングする。

三鷹病院の横を通る。

「入院するようになったら来てね」

「こちらからお願いします」

「頼みますよ。そして、二人でベッドの上で死のう」

いつものようにお近くの横丁でベーゼ。おやすみなさい。

十一月二十二日

野平さんと御一緒に七時頃、再びおみえになる。

毎日の停電でお気の毒。お泊りになる。

十一月二十三日

あさ、お見送りしてから東京へ出る。

吉川さんと、久我さん宅へおよりする。

下着を、もう一枚着たせいか温かい。

亀島様から、御本のプレゼント、お心づかいを感謝。

八時頃かえってきてから、「斜陽」と「晩年」の印を押す。(二万)。四時間かかって出来上がる。二十五日に御持参なさる由なので、是非とも今日中にはと思って。それと、わたしも自分の体をこわしたかったので。

修治さんばかり病状が悪化するのでは、いや。